病院からのお知らせ

2024年12月23日

第109回日本獣医麻酔外科学会学術集会にて表彰されました!

副院長の寺師です。この度、札幌で開催された第109回日本獣医麻酔外科学会学術集会に参加させていただきました。

特に今年6月に実施された第1回動物麻酔基礎技能認定医試験において、成績優秀者7名が合格者代表として、認定証を授与される式典が行われました。僭越ながら、私もその一人として授与式に登壇させていただきました。

獣医療は日々進化を続けており、その中で麻酔は手術や治療を支える重要な分野です。より安全で質の高い麻酔を提供することで、術後合併症や麻酔関連死のリスクを減らし、動物たちの負担を軽減することが、麻酔を担当する獣医師に求められています。

これまで「高齢だから」などの理由で手術や治療を断念してきた動物たちにも、正確な麻酔リスク評価、適切な麻酔管理、そして徹底した術後管理を行うことで、治療の可能性を広げられると信じています。

地域の動物たちが安全に、負担少なく手術を受けられるよう、麻酔だけでなく他分野の技術や知識の向上にも努めてまいります。これからも引き続き研鑽を重ねて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

動物麻酔基礎技能認定医とは?
「日本獣医麻酔外科学会動物麻酔技能認定医制度」は、動物麻酔技能認定医を認定することで、日本国内における動物麻酔疼痛管理分野の発展と安全性の向上を目指しています。この制度は、動物麻酔疼痛管理に関する広範な知識、技能、そして実践能力を備えた臨床獣医師の育成を目的に発足しました。

その中でも、「動物麻酔基礎技能認定医」は、獣医麻酔疼痛管理の基礎的な知識と経験を持ち、学会が策定した「犬および猫の臨床例に安全な全身麻酔を行うためのモニタリング指針」および「伴侶動物の周術期における疼痛管理指針」に準じた麻酔疼痛管理を実践できる技能を備えた獣医師です。

この認定は*日本獣医麻酔外科学会(JSVAS)*により認定されており、2025年4月から正式に初の認定医179名が誕生します。
今後も、動物麻酔の需要の増加とともに認定医の数が増えていくと予想されます。

動物麻酔基礎技能認定医が提供する麻酔管理
認定医による麻酔管理は以下の特徴があります。

①個別対応の麻酔計画
動物種、年齢、体重、全身状態、疾病を考慮し、それぞれに最適な麻酔方法を計画します。

②安全なモニタリング
麻酔中は、循環・酸素化・換気・体温・筋弛緩などを、五感や専門機器を用いて継続的に監視。異常があれば迅速に対応します。

③術後の痛み管理
「先取り鎮痛」や「マルチモーダル鎮痛」などを用い、動物が痛み刺激を受ける不利益を回避し、速やかな回復を目指します。

④緊急時対応
麻酔中の緊急事態に備え、専門的な技術と知識で安全性を確保します。

麻酔技能認定医がいる病院のメリット
麻酔は動物にとって身体的な負担が大きいため、計画や管理は専門知識を持つ獣医師による対応が推奨されます。当院では、麻酔技能認定医が在籍しており、大切な家族である動物たちの安全を第一に考えた治療を提供します。

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麻酔に関するご不明点やご相談がございましたら、当院スタッフまでお気軽にお問い合わせください。
安心して治療を受けられるよう、全力でサポートいたします。

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